2015年2月6日金曜日

Windows VistaでOffice 2003を使っていませんか!

Windows Vista+Office 2003に要注意 です。まず、Windows Vistaユーザーには、インストールされているオフィスソフトがOffice 2003でないかどうかもういちど確かめてください。OSがWindows XPではないからと、安心していませんか。WIndows Vistaのサポートは2017年4月11日ですので、あと2年間あまりは大丈夫と考えていると思います。さて、Windows XPの次のOS、Windows Vistaと、Office 2003の次のOffice 2007は、ほぼ同時期に提供開始されました(PCへのプリインストール版はいずれも2007年1月)。そのため、Vista+Office 2003という組み合わせはそれほど多くないかもしれません。 しかし、僕のまわりの数人は、この組み合わせのPCを自宅で使っているという人がいました。また企業では、標準ソフトのライフサイクルの関係で、Vista+Office 2003を使っているという企業もあると思います。 Windows XPユーザーはもちろん、Windows Vistaユーザーも、Office 2003を利用しているならすぐに見直す必要があります。とかく、OSのサポート期間には敏感ですが、インストールしているアプリケーションには考えが及ばないこともあります。Office 2003のサポートはとっくに切れているのです。そこで、オープンソースソフトウェアを選択肢に加え移行を考えなくてはいけません。 しかし、オフィスソフトを新しいバージョンにアップデートするのは、そう簡単ではありません。特に企業であれば、既存のドキュメントを問題なく利用できるかを検証したり、ユーザーへ新しいバージョンの操作を教育したりすることも必要になります。バージョンアップにかかる、製品コストも小さくありません。 新バージョンへのアップグレードでも検証に時間がかかることを考えれば、無償で利用できるオープンソースソフト(OSS)の利用を検討することを選択肢の一つに加えてみてはどうでしょうか?その時に、「LibreOffice」や「Apache OpenOffice」といった製品が候補になると思います。

LibreOfficeを使う理由

実は、僕自身も自宅では「LibreOffice」を使っていますが、不便を感じたことは一度もありません。
そればかりか、LibreOfficeが予想以上に使い勝手が良いことに気づきました。その経験をふまえてOffice 2003の代わりにOSSのオフィスソフトを使う理由を整理してみました。

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1 無料で使える

Microsoft Office(MS Office)を新たに買おうとすると、Word、Excel、PowerPointが含まれる「Office Home and Business 2013」の実勢価格が2万7000円くらいです。個人ではこの価格は高く感じてしまいます。もちろん企業にとっても、PCの台数が増えればその負担は大きいはずです。 LibreOfficeなら、Wordに相当するワープロソフト「Writer」、Excelに相当する表計算ソフトの「Calc」、PowerPointに相当するプレゼンテーションソフトの「Impress」を含め、すべて無料で利用できます。その上、Access相当のデータベースソフトや図形描画ソフトもある)。

2 学習コストはMS Officeでもかかる

これまで使い慣れたMS Officeを、ほかのオフィスソフトに変えると、操作をイチから覚えないといけないので嫌だ、と思うかもしれない。しかし、LibreOfficeの操作性は、MS Officeと似ているというかほとんど同じです。特に、Office 2007以降でリボンインタフェースを採用する前のOffice 2003に似ています。
逆に、Office 2003からOffice 2007以降にバージョンアップすると、リボンインタフェースを使った操作性の違いに戸惑う人の方が多いと思います。そう考えると、Office 2007に移行しても、LibreOfficeに移行しても、学習コストがかかることには違いはありません。
実際、2011年からLibreOfficeを採用しているJA福岡市では、LibreOfficeの方が、Office 2010よりも操作が変わることのユーザー負担は小さいとしています。 MS Officeからほかのオフィスソフトに切り替えることの大きな懸念事項の一つが、データの互換性でです。LibreOfficeはMS Office形式のデータを扱うことができますが、既存のMS Officeのドキュメントをきちんと表示できるのか、またMS OfficeとLibreOfficeのユーザーの間で、データのやり取りが可能なのか、というのは気になるのは当然です。 これについては、自分で使った範囲では、問題はあるがそれほど大きくない、というのが実感です。
実は、LinuxをインストールしたPC上のLibreOfficeでは、Windows上のMS Officeで作ったドキュメントを表示すると、表示が崩れてしまうことがそれなりにあります。これは、MSゴシックなど、MS Officeでよく使うフォントがLinux上ではインストールされていないからです。
僕は、Linux上からMSゴシックやMS明朝を使えるようにしていますので、こういう現象は起こりませんが、せいっかうにいうと、このような使い方は法律に触れるかもしれません。
しかし、Windows PC上にインストールしたLibreOfficeでは、同じフォントを利用できるので、表示の崩れは起こりにくいはずです。

3 個人利用なら互換性問題は気にならない

企業では、複数のユーザーでオフィス文書を共有する機会が多いのでデータの互換性が重要になるが、個人利用に限れば、それほど気にしなくてもよいケースがあります。ほかの人とデータをやり取りする機会はほとんどなく、年賀状を作る、家計簿をつけるなど、自分だけで使うデータを作成、編集できればよいなら、LibreOfficeでまったく問題がありません。

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